みんなが憧れた、菊地先生の小淵沢工房生活
投稿日: 2013/04/10
・・・・『つなぐ通信』創刊号の菊地勝さん登場の特集頁・・・・
『つなぐ通信』創刊号の特集
「 “使い込まれたものたち”は、美しい。」で取材した方たちは
本当に素敵な暮らしをしていました。
陶芸家の菊地勝さんを山梨県の小淵沢に訪ねたのは、1月後半。
例年になく雪が多く、しかもこの日は時々吹雪という最悪のコンデション!
ああ、3月創刊の春号の取材というのに…
・・・・・シンプルな木のお家にかかっていた陶器の表札・・・・
私たち取材班は雪が写らないよう配慮した写真を誌面に載せたのですが
実は見事な雪景色!
空気はキーンと澄みきり、向こうには八ヶ岳が望む絶景!
こんな場所に菊地さんの工房と住まいがあるのです。
雪には鹿の足跡があったり、なんと撮影中に狐が近くまで来たり!
これも珍しくはない出来事のようです。
・・・・(左)小鳥の餌置き場かな?
(右)薪は生活や陶芸にはなくてはならないもの・・・・
菊地さんは2002年に八王子から窯と住まいを現在の場所に移築。
たまたまこの近くに家族でキャンプに訪れ
小淵沢が気に入ったのが移築のきっかけといいます。
奥様の吉田有紀さんも陶芸家というアーティストご夫婦で
価値観も似ているのですんなり決まったと、笑っていました。
小淵沢の家は建築の骨組みは別として、壁や床、
ストーブを置いているレンガなどはお二人の手づくりです。
シンプルな木の家のリビングには薪ストーブが置かれ
広いリビングやキッチンがストーブひとつで
こんなに暖かいのかと驚きます。
・・・・(左)今回の取材の主役のオーダーした登山靴。
「作っているところを教えて頂けませんか」とのお尋ねもありますが
残念ながら廃業してもうお店はありません。・・・・・
お家の中や工房は、何を撮っても絵になるものばかり。
すべてが生活の中で使われているものや
お二人の作品、ご友人からのプレゼントなど
気持ちのこもったものばかり。
お二人はご自身の陶芸制作や陶芸教室の合間に
畑で野菜やお米、麦を作ったり、釣りをしたり、
地元の祭りやビッグバンドジャズのサークルに参加したり
小淵沢での生活を楽しんでいらっしゃるようです。
・・・・部屋のアクセントになっている真っ赤なソファー。
ストーブは、職業訓練校の生徒さんが製作したバザーで手に入れたもの。
薪の炎は本当に心を癒してくれます・・・・・
・・・・10年ほど愛用している「Barbour(バブアー)」の
オイルドクロスのコート。ポケットには補正して縫った跡もあります。
この使い込んだ感じはトラッド好きにはたまりません!・・・・
・・・・釣りが趣味の菊地さん手づくりの疑似餌。
まるでファッションジュエリーのように素敵です!・・・・・
・・・・・菊地さんは地元のスィングジャスのビックバンドの
メンバーにもなっているのです。トランペット歴は10年とか・・・・・
・・・・お家のちょっとしたインテリア雑貨にも手の温もりとアートの香りが・・・・・
『つなぐ通信』創刊号の2ページの誌面では、なかなか伝えきれない
菊地さんの素敵な暮らしの写真を今回ブログで少しアップしました。
山梨県の小淵沢は東京にも近く、菊地さんご夫婦のように
移り住んでいるアーティストが多いことでも知られています。
現在お二人は陶芸教室に、ちょっとひと息つける
カフェコーナーを作る予定のようです。
有紀さんのFacebookには、白いペンキを塗っている
現在制作中の椅子がアップされていました。
ものを作ることの好きな方は、人の笑顔や楽しんでいる姿を見るのが
大好きなようです。
新緑のきれいな頃にはカフェも出来上がっているでしょう。
美しい緑の季節の八ヶ岳も、ぜひ見てみたいものです。
・・・・・工房での撮影風景・・・・・
・・・・・今回は陶芸家の菊地さんとしての取材はしませんでしたが、
工房には作品があちこちに・・・・・
・・・・・こちらは奥様の有紀さんのコーナー。さりげない壁面の絵や
作品に女性らしい感性が!好きだなあ、この感覚…・・・・
【写真・文:成田典子】