国立市長と一緒に飲んでインタビュー!
投稿日: 2013/03/15
・・・・佐藤一夫国立市長(写真:貝塚純一カメラマン)・・・・
毎回魅力的なシニアにスポットをあててインタビューする
「ヴィンテージ・カフェ」の第一回は、
作家・山口瞳のエッセイ『男性自身』にも登場し
「ガマさん」の愛称で親しまれている佐藤一夫国立市長。
私たちは堅苦しい市長の顔ではなく
居酒屋文化を語る「ガマさん」の顔を取材したいと申し出ました。
できれば居酒屋なんかで…
市長は快くOK。
場所は山口瞳も行きつけだった府中の「うなぎ押田」を指定されました。
・・・・閑静な住宅街にある「うなぎ押田」・・・・
「うなぎ押田」は福島県に明治元年創業の本店がある老舗うなぎ店です。
居酒屋を想定していた私たちにはちょっと意外でしたが、
市長は「うなぎ屋で一杯」が好きなようで、そういう設定を望まれました。
とはいえ「お昼から飲んで大丈夫かしら…」
私たちの心配をよそに、なんとカメラマンを除き
スタッフ全員でお酒をいただくという(全員いける口で…)
超楽しいインタビューとなったのです。
・・・・スタッフもお酒を頂いてのインタビューは、
笑いが絶えません・・・・
市長はこのところ休みもない忙しい日が続いていましたが、
この日はこれで公務は終わり。
だから一杯飲みながらのインタビューが可能という、粋な計らいでした。
映画『居酒屋兆治』のモデルとなった伝説の店「文蔵」や、
山口瞳との出会いがいかに自分を成長させてくれたかなどを、
失敗談も交え表情豊かに身振り手振りでお話しされ、
笑いの絶えないインタビューとなりました。(詳しくは本誌でご覧ください!)
・・・・左はドラマ『居酒屋兆治』の台本。主役の英治役は映画では高倉健、
TVでは渡辺謙が演じました。真ん中は山口瞳著の『居酒屋兆治』の初版本。
すべて佐藤市長の所有・・・・
あっという間にとっくりがからになり、何本もテーブルに並んでいます。
こんな型破りなインタビューもアリなんだと知ったことは、大きな収穫。
佐藤市長は「裸の自分」をさらけ出せる、魅力的な人物でした。
自分の哲学や行動に筋を通しているからなのかもしれません。
あとで知ったことですが「うなぎ押田」の福島の本店は、
東日本大震災で被災し、福島のご両親が府中店に避難されているとのこと。
市長は実はとても心配りの方だということも知りました。
最後に…市長の申し出で、飲食代はすべて割り勘です。
これも凄い!
【文・写真:成田典子/市長の写真は貝塚純一カメラマン】