左時枝さん、市田喜一さんご夫妻のアートなお住まい!
投稿日: 2013/06/14
・・・・女優・左幸子さんと造形作家・市田喜一さん(写真:貝塚純一カメラマン)・・・・
毎回魅力的なシニアにスポットをあててインタビューする
「ヴィンテージ・カフェ」の第二回は、
女優の左時枝さんと、造形作家の市田喜一さんご夫妻。
なんとものどかな世田谷線に乗って
お二人のお住まいを訪ねたのは、
見事な鯉のぼりが泳ぐGW直前でした。
左さんは、ドラマチックな植物画を描く画家としても知られ、
昨年の第46回創展では創展賞を受賞。
市田喜一さんは、CMの美術デザイナーや
版画家としても活躍されている著名な方です。
・・・・左時枝さんの絵をはさんでの撮影風景・・・・
・・・・市田喜一さんの版画・・・・
・・・・あっちこっちにアートがいっぱい!
この鉄のオブジェは?・・・・
お二人の作品や
お孫さんのお絵描きや工作などが飾られたお住まいは
実におおらかで、楽しさいっぱい。
ふと見ると不思議な鳥のオブジェが…
・・・・この鳥たちはすべてカマです!!・・・・
・・・・カマや、鉄杭、左官のヘラなどが!!・・・・
それは錆びた鉄や、鋼(はがね)のような素材で表現された
デフォルメされたモダンな鳥たちです。
ツルやサギのようにも見えます。
しかし…よ〜く見ると…な、なんとオブジェと思ったものは
鉄杭(くい)や、カマ、左官のヘラであったり、
斧や、中には鉄のアイロンまであります。
原型をそのまま残して、足や首になる他のパーツを溶接すると
あらあら…不思議な鳥たちに生まれ変わるのです!!
・・・・斧やアイロンなどが、とってもモダンな鳥や動物に!・・・・
・・・・この虫の元は何かな?
実は昔の自動車の方向指示器なのです!!・・・・
これらはすべて市田さんの作品。
市田さんには斧やカマが生き物に見えるようです。
CM制作を手掛けてきた市田さんは職業柄もあり
「存在しないものを作る」のが好きなのだといいます。
女優である左さんは、女優業は仕事現場で全力投球。
家に帰ると女優は忘れ、油絵に没頭したり、
お料理を楽しんだりと、何事も面白がって暮らしています。
・・・・とっても素敵なカップで美味しい紅茶を入れていただきました・・・・
特に好きなのは「花」。
お母様がお花の先生だったこともあり
小さいときから花はとても身近なもので
花を育てることも生けることも大好きだといいます。
15〜6年前から始めた油絵も「花」です。
しかも、とてもエロティックというか…
うねうねした生命力がストレートと伝わってくる
左さんのエネルギーそのもののよう。
「花」はもはや左さんの一部になっているのでしょう。
・・・・お住まいの前もお花がいっぱい!
「数日前までチューリップが満開だったのよ」と
ちょっと残念そうでした!・・・・
・・・・花壇にも市田さんのオブジェが!・・・・
・・・・麦わら帽をかぶってお花の手入れをしている
左さんの姿が浮かびます♪・・・・
・・・・とても珍しい「なんじゃもんじゃの木」があるのを
教えてくださっている左さん・・・・
左さん市田さんご夫妻の楽しいトークは
『つなぐ通信』Vol.2夏号でお楽しみください。
■現在、茨城県筑西市・しもだて美術館で
http://www.shimodate-museum.jp/
『笑う花・遊ぶ鬼 左時枝 市田喜一2人展』を
開催しています。7月28日(日)まで。
ぜひこちらでもお二人の作品をご覧ください。
■左時枝さんは現在放映中(6月29日最終回)
NHK土曜ドラマ『島の先生』に
美宝島小中学校の校長先生役で出演されています。
『島の先生』
http://www.nhk.or.jp/dodra/shimasen/html_shimasen_cast.html
【文・写真:成田典子】
市田さんの作品は、初めて見ましたが、おもわずフフッってなちゃいました。こんなに、身近にあるものが、可愛らしく変身を遂げるなんて素敵ですね。
お二人の生き方も、素敵ですね。
近藤博子さん
コメントありがとうございます。
遊び心のある夫婦の暮らしは素敵だなあって思いました!
今度はどんな方にインタビューができるのか楽しみです!
訃報をお聞きして、ブログに入りました。
CM業界は離れて久しいのですが、市田さんには大変お世話になりました。
お写真を拝見すると変わらぬニット帽姿。
胸が締め付けられます。ご冥福をお祈りいたします。
素晴らしいクリエイターの方でした。本当に惜しい方をなくした。残念です。
柳典子さん
市田さんの訃報、本当に驚きました。
柳さんからコメントをいただいてもまだ信じられませんでした。
4月にインタビューした、あの優しいお顔が忘れられません。
本当にいいご夫婦だなあと思わせていただいておりました。
心からご冥福をお祈りしたいと思います。
20年以上前ですが市田さんのアシスタントをしていました。独立してからも良く現場で会いましたし仲良くさせてもらってましたが、本当に残念でなりません。常に自然体でおおらかで、器の大きな人でした。
nakano さん
市田さんを惜しむ声は本当に多く聞かれます。
才能のある素晴しい方を亡くしたのはとても残念でたまりません。
どこにでもあるものを使ってアート作品作る、アイデア素晴らしいです。
時枝(額村多美子)さんも、油絵素敵です、年を取ると、昔のことを思い出し、古い写真などの整理をしています。中学卒業の時に舞台で、双子の兄弟片割、小椋さんとザピーナツの歌を、思い出します。
私の父も、幸子,時枝と同じ芸能界で仕事をしていました。
私は、現在、公務員定年退職後若い時から写真撮影をしていた関係で、富士山を専門に撮影しています。