つなぐ通信 Vol.18
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参加者:奥田博伸(奥田染工場)/小松和久(CASE GROUND)    岡本道雄(MICHIO OKAMOTO WAREHOUSE)/袴田大介(WALDEN)Daisuke HakamataOkuda Hironobu一匹狼が集まって意気投合楽しく地域発信できたら最高オージーウエルネスは元気な日本のために地域活性を応援しています!うことを気にしています。特に「家に置いて心豊かになるか」をすごく考えます。ただ収納するだけの家具だったらうちのでなくてもいいわけです。それを置くことで毎日が楽しくなったり、ふとした時に家具を見て「あっいいなあ」と思えるものを作りたい。設計でもあまり詰め込まないで「間」を大切にしています。月並みですが、木の素材感を生かしたシンプルで飽きのこない、ゆとりというか、おおらかさのある家具ですね。小松●僕もシンプルで、50年後に見ても古くも新しくもあるデザインがしたい。素材は、木と鉄と真鍮しか使わないんです。100年後もその素材はあると思うので、修理や修復ができる。ゆくゆくは岡本くんのところに行って修復してもらい、「なかなかいい仕事をしてるね」と言われると嬉しいかな(笑)。岡本●理想は永続的に「循環」していくということなんです。袴田●独立した当初は仕事がなく、デザインはどうあれ注文通りにつくるのがいいと思っていたんです。ある時工務店さん経由でテレビボードの注文をいただいたのですが、僕はどうしてもデザインがいいと思わず、全く違うものをつくってお客様に提案したら採用してくれたんです。それから、お客様からお話は伺いますが、こちらがいいと思うものを提案させていただくようになりました。奥田●「つくるのいえ」をつくった頃からこの地区にイラストレーター、空間系のアーティスト、造形大の先生とか、クリエーターが集まり始めてきたんです。ここは準工業地域で、大型のものが作れるし、工場の空き家もあるし、ものづくりの環境が整っているんです。袴田●僕も準工業地域を探してここにきたんです。この辺りにはいい職人さんが多い。金工とか鉄の足をお願いしているんです。岡本●インターも近くて都心まで早い。圏央道もできたし、神奈川まで通じているし、いいんですよ。奥田●八王子は道が交差していて、東京と地方を結ぶ中心点となるハブの機能を持つ歴史的背景があるんです。小松●実は、中野上町の「0041商店会」という商店会をつくって認定されたんです。ものづくりなどに特化した集まりにしたい。モノも人も循環していかないとね。これからは助成金も出るし、活動もしやすくなると思います。都心型とは違う丁寧な地域づくりをしていきたい。奥田●ありがたいです。小松さんがいなかったらできなかったです。今まで一人でやってきたので、地域でこんな話ができる人がいるとは思わなかった。岡本●僕は一匹狼でやるつもりだった(笑)。袴田●僕もそうです(笑)。奥田●自分が住んでいる地域が楽しいのが一番ですよ。しかもそれを自分たちで発信できたら最高ですよね。みんなそれぞれ仲間がいるので、まずは何か一緒にできるイベントをやりたいですね。25TSU NA GU TSUSHIN

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