つなぐ通信 vol.05 2014春号
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30TSU NA GU TSUSHIN “花咲か爺さん”佐藤一良さんの手入れにより、庭も館内も1年中花緑を切らさないように計画されている。佐藤さんはもともと営繕担当。その傍ら浜田山のホームで花緑の手入れを始め、それから他のホームも手掛けるように。左/料理チーフの牧野博之さんは、元は和食が専門。「朝と昼は食事の用意をしつつ、お客様と直接お話しします。人気はお刺身や黒部和牛のステーキですね」。右/料理の評判は高く、皆さんの箸が進む。通常のお昼のメニュー。カラリと揚がった天ぷらと新鮮なお刺身、絶妙な炊き上がりのご飯。食器にもこだわり、味も見た目も楽しめる献立は、料理人の心がこもっている。(株)アライブメディケア介護付有料老人ホームアライブ世田谷代田東京都世田谷区代田2-26-8TEL.0120-650-915(受付時間/9:00~18:00)http://www.alive-carehome.co.jpdataテラスのチューリップの鉢植えが春の訪れを告げる。 食事にも強いこだわりが見られます。ご飯やお味噌汁など温かいものを温か美味しいのは基本。感動や驚きを呼ぶ食事引き出すようにしています。ご家族には老人ホームに抵抗がある方もいらっしゃいますが、ここで穏やかに生活しているのをご覧になり、入居してよかったと喜んでいただけると本当に嬉しいです。この先も、ひとりひとりを大切にして、ご希望を実現していきたいです。また看取りはこれからの課題。アライブホーム全体ではこれまでお客様の7割を看取ってきました。ご家族とご本人のご希望があれば、お受けしたいです」と、将来にも目を向けていました。いまま、ステーキなどは焼いている光景をお見せしてから、サーブされます。料理チーフの牧野博之さんは、美味しさはもちろんのこと、入居者をいかに楽しませるかに知恵を絞っています。「料理をお出しして『うわぁ!』と感動していただけると嬉しいですね。時には築地や京橋まで仕入れに行き、アイディアを練っています」 セコムグループの強みである防災面にも心強いものがありました。災害に備え、ソーラーパネルや発電機が設置され、電源が落ちた場合も安心。地下に受水槽があり、その水を浄水することで飲用水を確保でき、他にもマンホールトイレやベンチ式の炊き出しかまどが設置され、いざという時に備えています。 小規模だからできる、手厚いケアと密なつながり。人の温かさを感じた素敵なホームでした。写真=貝塚 純一 文=三浦 真紀

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