つなぐ通信 vol.05 2014春号
29/40

29TSU NA GU TSUSHIN 左/館内のあらゆる場所に、かつてスペインで暮らしていた画家・杉田美栄子さんの絵画があり、明るく元気な気分にさせてくれる。 中/リビングに飾られたカップ&ソーサー。 右/リビングにはピアノもあり、スタッフが時折弾くそう。楽器ができるスタッフが多いのも特長。 世田谷代田の閑静な住宅街の一画に、アライブ世田谷代田はあります。モダンで瀟洒な空間には生花と緑、絵画が至るところに飾られ、とても心地よい雰囲気です。 オープンは一昨年の11月。サービスの質にこだわり、小規模で入居者の個性を尊重したケアで知られるアライブケアホームの9番目のホームとして誕生しました。「生活を支える質の高いホームは何かと考えると、いかに手厚いケアを提供できるか、人と人の関係がきちんと築けるかがポイントだと思います」とホーム長の鈴木達哉さん。入居者ひとりひとりの個性を尊重し真摯に向かい合う姿勢は、日々の生活に表れています。 書道や歌など一般的なアクティビティが豊富ですが、それとは別に、〝今日は○○様の日〞を設けているとか。「その日はご希望の場所にお連れしたり、皆さんとお話しする時間を作ったりと、その方のご希望に合わせたアクティビティを考えます。ショッピングや美術館、お食事などに2〜3人でお連れすることもあります」生活を支える質の高いホームを目指して個人の希望を叶える個別アクティビティ普段の会話から、できるだけご要望を引き出すホーム長の鈴木達哉さん。生活相談員の本浪恭子さん。ケアマネージャーの藤田祐子さん。「お客様が何を希望されているのか、また何が必要なのかを、スタッフ全員が捉え、実現できるように努めています。たとえば朝風呂に入りたいというお客様に対応することも。ご希望をいただいてすぐにはできなくても、どうにか実現する手だてを考えます」 リハビリ面では、週1回訪れる理学療法士が個人別に見立てたプログラムを、普段の生活時に実践しています。「お客様ひとりひとりに必要な動きをケアスタッフが把握し、生活の中でお手伝いします。たとえば頸部骨折の場合、まず車椅子でリビングの傍まで来て5mだけ歩いてみる。少しよくなったら10mと伸ばす。もちろん必要な方は機能リハビリもお受けいただきます」しょうしゃ このホームには、笑顔の素敵な人間力溢れるスタッフが揃っているのも魅力です。「お客様と距離が近いので、すごく楽しませていただいています。お家を離れて寂しい気持ちを皆様それぞれお持ちだと思うので、できるだけ話を伺うよう心掛けています。私が会津若松出身なので、故郷話や昔の話をテーマにお喋りすると喜ばれますね。時には自分のことを相談して、励まされることも」と生活相談員の本浪恭子さん。 ケアマネージャーの藤田祐子さんは、「お客様からは、何をしたいか、どこに行きたいのか、普段の会話からご要望を

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です