つなぐ通信 vol.05 2014春号
22/40

22TSU NA GU TSUSHIN でも主人は絶対に愚痴を言いません。「疲れた」も「眠い」も、「暑い」「寒い」すら言わない人なんです。そして人が自分の思うように動いてくれない、自分のやっていることがうまくいかない、そんなとき、その原因は自分あるのでは?と思うんですね。何か上手く行かない時に自分のせいじゃないかと考える癖を付けることができたのは、主人のおかげだと思います。 ボアメーザは私が中心でやらせていただいていますが、私の光が強過ぎてはダメだなとも思います。自分が輝きたい、私を見て!と女優さんみたいになってしまうと、光が強過ぎて受けとめられない方たちもいらっしゃるかと思います。生徒さん いろんなお仕事をさせていただくようになりましたが、今も私の基本はボアメーザ。雑誌やテレビの世界で私の代わりはいくらでもいます。でも、ボアメーザに行きたい、私の作ったものを食べたい、私に会いたいと思ってくださる方に対して、私の代わりはいません。ですから心も体も健康で、生徒さんの最後のひとりが「もう来られません」と言うまで、ボアメーザを続けるのが私の使命。 昔、自分が50代の人を見たらお年寄りみたいに思っていたけど、いざその年齢になった今、まったく実感がないんですよ。少しは自覚しないといけないとは思っているんですけどね(笑)。写真=貝塚純一・大社優子 文=三浦真紀 最新刊著書『シャスール パーフェクトブック』(アスペクト)好評発売中左/テーブルコーディネートは毎回若林さんのオリジナル。季節ごとに、器、グラス、クロスはもちろん、それに合わせて壁面の装飾すべてが変わる。今季は美命(みこと)の銀彩に牡丹の絵付けの器をメインに、和モダンの雰囲気。右上/おからに包んで低温調理した「雪花菜(きらず)鴨」。美しいロゼピンクでしっとりジューシー。上/ご主人と寛ぐ。買い物や送迎を手伝う、若林さんのよきサポーターでよき理解者。下左/テラスには寄せ植えの花緑。テーブルコーディネートに合わせて変えている。右/お子さんたちの幼い頃の写真。家族の思い出を大切にしている。自分が輝く!というより柔らかな発光体でいたいボアメーザは私の使命。年老いて倒れるまで季節ごとに変わるテーブルコーディネート。スタイリングも学べる。レッスンで生徒さんたちと乾杯!幸せなひととき。の光を受けて私も発光する。私が持っているものを受けて生徒さんが輝く。だから私は柔らかな発光体でいたいかな。 面白いことにボアメーザはラッキーを呼ぶ場所と呼ばれているんです。先日デパートでイベントをした時、6組の赤ちゃん連れのご夫妻がいらして。ママは皆さん生徒さんで、ボアメーザに来たから赤ちゃんを授かったと言ってくださるの。もうびっくり!長く不妊治療していた方が妊娠なさったこともあり、ボアメーザは懐妊スポットと呼ばれています(笑)。他にもボアメーザに来たからいいことがあった!って教えてくださる方がたくさんいます。本当のところは偶然だと思います。でも何かいいことがあったら、ボアメーザを思い出して、私に伝えてくださる。その気持ちが嬉しいんです。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です