つなぐ通信 vol.05 2014春号
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15TSU NA GU TSUSHIN 「シティボーイ」という流行を作った特集では穂積和夫のイラスト(1979年10月10日号)1977年の創刊からスタッフとして関わる。アウトドア、ファッション、話題の都市が独自の視点で取材されエキサイティングな誌面に。石津謙介、西田豊穂、くろすとしゆき、小林泰彦、穂積和夫、マイク真木など日本のアイビー界の重鎮たちの中に寺﨑央がいる(1980年1月10日号)。1980年の創刊から関わる。博識さ、伝統や先人達への敬意などが漂うが、型破りな誌面もあり常に新鮮さを提供。名コピー「ぜいたくは素敵だ!!」の特集(1980年11月15日号)や、男の生き方をヘミングウェイに学ぶ特集(1980年9月15日号)など永久保存版企画が続々。POPEYEBRUTUS寺﨑央プロフィール1943年北海道生まれ。日大芸術学部卒業後、婦人画報社に入社。『メンズクラブ』などを手掛けた後フリーの編集者に。『平凡パンチ』をはじめ『Made in U.S.A. catalog』『SKI LIFE』が話題を呼ぶ。『ポパイ』『ブルータス』『山と渓谷』『Out door』など数々の雑誌の編集や執筆を手掛ける。著書に『若者の新生活宣言』『ワーズワースの冒険』『癌一髪』がある。2012年没。PRESENTテラさんを愛し、取り残された仲間達が泣きながら作ったテラ本を、抽選で3名様にプレゼントします。応募方法は37ページをご覧ください。『史上最強の助っ人エディター/H・テラサキ傑作選』A5変形判・352頁2,500円(税別)テラ本制作委員会:発行マガジンハウス:発売内容に関するお問い合わせはterabon001@gmail.comまで。文=成田 典子  テラさんをよく知る人たちは、仕事や思想の中にアバンギャルドを持ちながらも、日本男児としての古風さがある二面性を持った男だといいます。筋の通らないことを嫌い怒る。「編集者もネクタイ着用」をいわれ、ピンクのタートルネックに紫のネクタイを締めて出社したとか、自由人間であり続ける寺﨑伝説は枚挙にいとまがありません。 「困ったときのテラ頼み」と信頼され、愛されたテラさんでしたが、2012年に69歳という短い生涯を閉じました。一緒に時代を駆け抜けてきた仲間達が、彼の「情熱と気概」をこれから続く世代にも受け継いで欲しいと、2013年『史上最強の助っ人エディター/H・テラサキ傑作選』を制作・発行。この時代を知る方も、若いクリエーターにも刺激をあたえる一冊となりました。

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