つなぐ通信 vol.04 2013冬号
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33TSU NA GU TSUSHIN 写真=貝塚 純一 文=三浦 真紀神奈川県横浜市泉区介護付有料老人ホーム「アズハイム 横浜いずみ中央」神奈川県横浜市泉区和泉町3300-1TEL.0120-834-655http://www.as-heim.com/izumi/dataシンプルで心地よい居室。家具は好きなものを持ち込むことができる。看護師であるホーム長こだわりのターミナルケア毎日の生活ではもちろん、亡くなった後もその方らしく建物はまだ新しく、通路も広々。 1階にはターミナルケア専用の居室が15室。鞆田さんは長く病院に勤めた経験から、ターミナルケアにはとてもこだわりがあるそうです。「機械の中で死を看取ることに疑問を持ちまして。その後、横浜東寺尾のアズハイムに看護師として入り、ターミナルケアをやりたいという強い思いを抱いてきました。ターミナルケアは実際、スタッフにとって精神的に辛いところもあるのですが、ご家族様に感謝していただけるとやってよかったと思えます」 すでにこのホームで入居者の方を看取ったという鞆田さん。「残念ながら、お亡くなりになられた方もホームにお戻りいただき、スタッフ全員でお見送りをするスタイルをとっています。ここはいわばご入居者様の家ですから、必ずご自分の居室にお戻りいただいて、昔の家のように、家族全員で見送るのが自然だと思うのです」 亡くなった後、お部屋にお帰りになると、スタッフが家族と一緒に身体をきれいにしたり、お化粧したり。そこにも細やかな気配りが感じられます。「普通でしたら打ち覆いをお顔にかけるのですが、ここではそれをせず、誰もがお部屋に行ってお顔を見られるようにしています。お洋服もお好きだったものを着ていただくので、横たわった姿は亡くなったというよりまるで眠っているかのようです。 お化粧も私が担当させていただいています。できるだけ普段通りに、その方らしく。お化粧しない方、口紅だけ付ける方、マスカラまでなさる方…それぞれに。ネックレスや指輪がお好きな方はその通りに。亡くなったから特別な格好をしていただくのでなく、人生を全うしたその方らしい姿でお送りしたいと思っています」 スタッフが入居者のことをよく理解し、その人らしい生活を尊重する。そんな姿勢がターミナルケアまで通っているのが印象的。第二の我が家として安心できるホームです。

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