つなぐ通信 vol.06 2014夏号
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05TSU NA GU TSUSHIN 写真=貝塚純一 文=成田典子 アシスタントの松本晃司さん。OEMのサンプル制作や店舗のディスプレイなどを担当。●RENDO東京都台東区浅草7-5-5☎03-6802-382513:00~20:00定休日:不定休(HPで確認ください)http://www.rendo-shoes.jp/仕事は『RENDO』、OEM(相手先ブランド名製造)、パタンナーの3本柱。少数生産の『RENDO』は、OEMの閑散期に入れ込むなど、質を落とさず価格を下げる工夫をしている。しかし良いものを作るための工場との「せめぎ合い」には手をぬかず、その分工賃を少しはずんでいるという。お客様の足型を採寸し、適切なサイズの靴を選んでくれる。左右の足サイズが違う人が多く、サイズ調整も無料。お客様のデータはより快適な靴作りに反映。修理の状態から履き方のアドバイスもする。「日本人のかかとは小さい」ことを発見して開発した靴型は、かかとがフィットし評価が高い。アッパー(靴上部)には型くずれ防止の長い補強革を入れるなど、独特の工夫も見られる。写真はグッドイヤーウェルト式製法のサンプル制作。靴専用のペンチ「ワニ」でアッパーを木型に吊り込む。RENDO精度の高い既製クラシック靴メーカーは大手を除き意外に少ない。「狙い目」だと思ったという。基本は4型。革底とラバー底の2種類がある。ショップでの販売価格はほとんど卸値に近い3万円台(税抜き価格)。

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