つなぐ通信 vol.06 2014夏号
30/40

30TSU NA GU TSUSHIN 左/週に1回、ホーム喫茶が開かれる。桜葛湯150円、プチケーキ50円。右/木のカウンターがユニークな喫茶コーナー。ボランティアが季節によって装飾をコーディネートする。上2枚/館内のあちらこちらにあるボランティアの手作りによる品々。リハビリ室には千羽鶴、受付の脇には布細工が飾られている。下2枚/周辺には四季折々の花が絶えない。桐蔭横浜大学の学生とともに園芸療法にも取り組んでいる。上/5月頭に開かれる鯉のぼり祭では、100匹の鯉のぼりが駐車場広場を泳ぐ。近隣の保育園や小学校から子供達が訪れる。中/8月の納涼祭にはボランティアによる屋台がずらり。下/近くの老人ホームとの交流もあり、老人ホーム地域風船バレー大会をホールで開催。5~6施設が集まり、入居者の代表による対抗戦で交流を深める。社会福祉法人 緑成会特別養護老人ホーム 緑の郷神奈川県横浜市青葉区鉄町2075-3TEL.045-903-8500http://ryokuseikai-yokohama.jp/dataいただける。64歳の今でもそう感じます。この仕事は人に関わる仕事で、大げさに言えば弁護士や学校の先生、お医者さんと変わりありません。人生の先輩であるご入居者のラスト5年10年をどう心豊かに過ごしていくかに関われる、こんなに素晴らしい仕事はないですよね」 福祉の仕事は3年で3分の1から半分がやめると言われますが、緑の郷はスタッフの離職率がものすごく低いのだとか。自分の仕事に誇りを持っているスタッフが多いせいでしょうか。館内はご入居者とスタッフの笑顔と笑い声が絶えず、活気に満ちています。 2008年にはEPA(経済連携協定)に基づき、インドネシアから介護福祉士候補者が104名来日。2人が緑の郷にやってきました。そのひとり、ティアス・パルピさんは猛勉強して国家試験を無事合格。今では即戦力としてバリバリ働いています。「彼女を見ていると、福祉には国境がな家族や他者を思いやる気持ちは万国共通い、家族や他者を思いやる気持ちは万国共通だと実感しました。また祖国に仕送りをしながら、一生懸命勉強し働くその姿勢は他の職員の刺激にもなりました」 もちろん地域の人々や施設との交流も頻繁に行われています。横浜市には「ヨコハマいきいきポイント」といって、65歳以上の市民を対象にポイント制のボランティア制度があり、緑の郷は横浜で2番目にボランティアが多く、年間4〜5千人が訪れるそう。 ご入居者の尊厳を第一とし、地域にも世界にもオープンで、スタッフが誇りを持って働ける現場。だからこそ、緑の郷は心地よい空気に満たされているのだと感じました。※写真提供:緑の郷

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です