つなぐ通信 vol.02 2013夏号
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 迎えてくれたのはヒューマン・ケア事業推進部の瓜坂さん、山本さん、新倉さん。大和ハウスは1989年にシルバーエイジ研究所を設立するなど、いち早く高齢化社会を見据えた取り組みをしてきました。このヒューマン・ケア事業推進部は、高齢者向け住宅や、医療・介護施設を建設するだけではなく、高齢者が心身ともに豊かな生活を送るための支援を目的に設立された事業部。ロボット事業も医療・介護支援のひとつとして行われているのです。 「現在、日本の65歳以上は4人に1人。2035年には3700万人を超え3人に1人の超高齢化社会が予測され、高齢者夫婦、独居世帯もいっそう増えてきます。当初は独居の高齢者のために、利便性の良い駅前に独居専用のマンションを考えました。コンシェルジュを置いて様々なサービスを提供すれば安心だし友達もできる。手の届く家賃であればイケルと思ったのです(笑)。 しかしそうではなかったんですね。いくらライフラインが整っているからといって、長年住み慣れ思い出のたくさんつまった家や街、人間関係を断ち切って暮らすのは本当に大変。家、お金、仕事、生きがいはもちろん大事ですが、一番必要とされていたのは人との『絆・つながり』だったのです。このことは東日本大震災が如実に教えてくれました」 瓜坂さんは苦い経験も交え、今後は高齢者の「ネクストライフ」を充実させるために、医療・介護はもちろんアクティブシニアを支援するビジョンも進めていることを熱く語ってくれました。 ロボット事業の中で、目を惹いたのは、タテゴトアザラシの赤ちゃんをモデルにしたセラピー用のロボット〈パロ〉。センサーや人工知能の働きで人の呼びかけに反応したり、豊かな感情表現で動物に近い行動をするといいます。今ではすっか歳をとることが楽しくなるような社会をつくりたい!大和ハウスに「ロボット事業」があるというのを知りました。すでに4人に1人が65歳以上という日本の高齢化社会の中でロボットがこれからの医療や介護にどう関わっていくのか…編集長がヒューマン・ケア事業推進部を訪ねました。一番必要とされていたのは絆や心のつながりでした 感動体験がネクストライフの力に大和ハウスのロビーにはCMでおなじみのダイワマンたちがずらり!「こんにちは、パロちゃん!」と声をかけると、つぶらな瞳をぱっちり開き「ク~ン」とご挨拶。いきなりその可愛さにやられてしまいます。情熱のトビラ大和ハウス工業株式会社Daiwa House PRESENTSヒューマン・ケア事業推進部医療・介護支援室 室長瓜坂 和昭さん

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