つなぐ通信 vol.02 2013夏号
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16TSU NA GU TSUSHIN 進化し続ける人気洋菓子店「コンディトライ・ニシキヤ」西通りを入ってすぐ右に見えてくるお店のレトロな看板。お店は創業時からいまの場所にある。ショーケースにはできたてのスイーツがずらり。人気商品はすぐに売り切れてしまうことも。コンディトライ・ニシキヤ東京都世田谷区祖師谷3-32-3☎03-3482-04828:30~20:30  木曜日定休お菓子教室HPhttp://www.vanilla.la/予約のデコレーションケーキやロールケーキなど人気アイテムはたくさん。左は種類も豊富なトリュフ、上は定番的人気のサバラン350円、下は左から、トマトベリーのジュレ(生クリーム添え)350円、カフェプリジュレ450円、シトロン杏仁450円パーラースペースの壁に飾られているのは障害を持つ方々が描いたお店のケーキ。斬新な色使いや構図にはっとさせられる。西田さんが協力したアート村プロジェクトによるもの。同じ絵のメッセージカードも販売されています。1セット¥100オーナーパティシエの西田喜孝さん。SoshigayaokuraSoshigayaokuraSoshigayaokuraケーキを食べてのんびり過ごす という地元のおじいちゃんや、 小さい子にも安心して食べさせられるから と、ベビーカーを引いてやってくる若いお母さんや女子高校生。じつに幅広い年齢層のお客さんが美味しいスイーツに幸せ顔です。 西田さんは定期的にお菓子教室も開催。初心者でもセミプロでも学べる、レベルに合わせた2つのコースがあり、世田谷のキッチンスタジオに北海道から参加してくる生徒さんもいるのだとか。 「僕はお菓子にも季節感を表現したいんです。1年中あるショートケーキも夏には生クリームの脂肪分を加減してあっさり味にしていますし、これからの季節はレモンを搾って食べるシトロン杏仁や、オレンジゼリーとオレンジの果肉を入れた夏ロールなどがおすすめですね」 時代とともに進化し続ける老舗。そして、未来へとつながるウルトラマン商店街のプロジェクト。愛され続ける街の底力を見せてもらった気がします。 昭和40年代に放送された『ケーキ屋ケンちゃん』という人気ドラマをご存知ですか? そのドラマのケーキ屋さんのモデルになったのが、西通りにある「コンディトライ・ニシキヤ」です。創業は昭和3年。祖師ケ谷大蔵の駅が開業したのが昭和2年なので、まさに地元とともに歩んだ老舗ですね。 「老舗といえども 守る だけではなく、どんどん挑戦したい」と話すのは、3代目オーナーでパティシエの西田喜孝さん。かつて、テレビ番組『TVチャンピオン』の洋菓子職人選手権で準優勝したこともある実力派です。 「昔と同じ名前のケーキでも、レシピや形などはすべて変えています。受け継いだ僕がいまの時代にできる最大限のことをすることが大切だと思うんです。時代とともに食べる人の嗜好や味覚も変わるし、新しい素材もどんどん登場してきますからね。常に前進する気持ちを忘れずにやっています」 フルーツはできるだけ国産の有機栽培、卵や小麦粉も身体にいいものを厳選して作る西田パティシエのスイーツを求めて、多くのお客さんが連日店に押し寄せます。パーラーには ほぼ毎日ここで

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