つなぐ通信 vol.02 2013夏号
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粋な季節のしつらえ豊富なメニューが人気「さか本」15TSU NA GU TSUSHIN 店内のしつらえも「さか本」の魅力。趣味人、平太郎さんの世界に惹き付けられます。右の金魚鉢は東京、深川の「桶栄」にオーダーしたもの。左は小島定次の作品。さか本 そば店東京都世田谷区祖師谷3-36-31☎03-3482-3779 金曜日定休月~木 11:30~15:00/17:00~21:00 土・日・祝 11:30~21:00あけびの籠に平太郎さんご自身が生けた花。ここにも金魚。こちらはお酒とおつまみの中からほんの一部。上は焼酎のすだち割り600円。左上はそば屋のだし巻き玉子650円、左下はちくわの天ぷら250円。昼からお酒がすすむ美味しいおつまみが満載で、ふらりと飲みに行きたくなるそば屋です。壁には手書きのメニューがびっしり。セットメニューも豊富で、左上は豚肉とピーマンの味噌炒め(ご飯、そば、煮物)1,050円。左下はゴーヤとツナの玉子チャンプルー(釜揚げきしめん、ひじき炒め、ご飯付)1,050円。左は人気のお昼の天ざる1,000円。姫路の明珍さんに作ってもらったカニのオブジェ店内の壁を泳ぐ水引きの金魚次のしつらえもお楽しみに(平太郎さん)店内の壁を泳ぐゆいおけSoshigayaokuraSoshigayaokuraあけびの籠に平太郎さんご自身がSoshigayaokuraあけびの籠に平太郎さんご自身が生けた花。ここにも金魚。Soshigayaokura生けた花。ここにも金魚。えとなり今年は「金魚」がテーマ。金魚鉢は深川の江戸結桶職人の川又さんに、水引きの金魚は金沢の作家、津田さんに依頼して作ってもらったもの。粋なしつらえは季節ごとに変わりお客さんの目を楽しませています。「お客さんの喜ぶ顔を見ると、次の構想を練るのがまた楽しくてね(笑)」と、平太郎さん。 人気の秘密はそれだけではありません。「昔は勉強させて欲しいと頼まれた学生さんにテーブルを貸したり、疲れた様子の常連の銀行員さんに2階で休んでもらったこともありましたよ」と、高三さん。そんなお客さんがふらりと訪ねてくることも。人が多くなりなかなか昔のような関わりが難しくなってきましたが、今でもその心意気は変わりません。のれん越しにお客さんと気さくに接する姿が印象的です。「さか本」に出かけたら、うまいそばといっしょに、ぜひ人情味溢れるお二人の人柄にも触れてみてください。 そばの「さか本」は、親子二代にわたり地元の人に愛されているお店。うまいそばはもちろん、定食や酒のつまみの美味しさにも定評があり、しかもメニューが豊富。有名人のファンが多いことでも知られてます。 初代の秋山高三さんがこの地に創業したのは、まだ周辺に畑も多かった昭和36年。当初から喉ごしやコシを追求したこだわりのそば屋でしたが、息子の平太郎さんも加わって、さらに特徴が出はじめます。 「自分が食べることが好きだから、気がついたらメニューが増えていてね(笑)」と、端切れのいい口調で語り始める平太郎さん。カウンター前には定番メニューにはない特別メニューのお品書きの張り紙がズラリ。季節ごとに変わる旬の食材を使ったそばのメニューや、だし巻玉子や小あじの南蛮漬け、水餃子や、ゴーヤチャンプルまで…、注文の時にはお品書きの前でしばし悩んでしまいます。 そして「さか本」に行ったらぜひ注目して欲しいのが「季節のしつらえ」です。ウインドーディスプレイや、店内のいたるところに平太郎さんの趣味人ぶりが発揮されています。GW後は夏のしつら左から、二代目の秋山平太郎さん、お店のアイドル、お母さんの悦子さん、お父さんの高三さん

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