つなぐ通信 vol.01 2013春号(創刊号)
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31TSU NA GU TSUSHIN 山さんはお客さまがご入居される前、その方が暮らしていらした場所に必ず足を運んで面談するといいます。「ご入居者が以前どんな生活を送っていたのかを知るのはとても大切なこと。スタッフに説明しやすいですし、ご本人も元の暮らしを知っている人間がいると安心します。ご入居後も今までの生活の延長として、その方の背景、生活を尊重していきたいのです」 また入居前の方やご家族への説明はもちろん、入居後も密に入居者のご家族と連絡をとるそうです。「ご入居者について3カ月に1回、理学療法士や看護師等を含めたスタッフが話し合い、その状況を半年に1回、ご家族と面談してお伝えします。また毎月通信でも報告します。 ご家族のご心配で多いのが、集団生活に馴染めるかということ。しかし個室での生活なので、無理には誘いませんし、以前の暮らしを知りお気持ちに寄り添いたい。介護付有料老人ホーム ゆうらいふ世田谷(三井住友海上火災保険株式会社100%出資)東京都世田谷区粕谷2-8-5 TEL.0120-758-605www.msk-carenet.com/docs/setagayadata以前お気介護サービスマネージャー中山国士さん出たいレクリエーションだけ参加すればいいとお話ししています。実際、次第に馴染まれる方が多く、集団生活のおかげでしっかりなさってきたとおっしゃるご家族も多いですね」 リハビリの要望は多く、現在大半の方が館内のリハビリ施設を利用中。「提携医師や理学療法士等が身体状況をチェックし、その上でご自身でできることはやっていただくようにしています。ダイニングには車椅子で来られても、椅子に座っていただくようにする。少しずつでもADLをその方が持っているものに戻すことを目指しています」 またご家族からのリクエストにもできるだけ対応するとのこと。「家族旅行で思い出の場所に行きたいと、重介護の方に看護師とスタッフの2人が同行したことがありました。基本的にご自身に能力があれば制限はありません。毎日体操に参加するために外出なさる方も」 中山さんはこの道15年以上。ゆうらいふ世田谷には、オープンとともに配属されました。「ご入居者の皆さんには笑顔でいていただくのが一番。普通に楽しく生活していただけたら。そしてその思いをご本人やご家族から伺えた時が、この仕事でよかったと思える瞬間です」中

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