つなぐ通信 vol.01 2013春号(創刊号)
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30TSU NA GU TSUSHIN こでは施設内に隣接している提携クリニックの医師が週4日回診。そして24時間常駐の施設の看護師が日々施設内を見回り、入居者の健康を管理しています。「何にもないことが一番嬉しいです。日々穏やかに毎日を過ごしていただきたい。どんなお顔をしていらっしゃるのかしらと、毎日アクティビティの部屋を覗きに行くんですよ。楽しそうにされているとほっとします」と吉開さん。 出番がないのが理想ですか?「そうですね。ここは病院ではなくお住まいであり生活の場。看護師が前面に出るのではなく、ケアスタッフを後方から支えられたらと思っています。看護師が前に出ると、病院みたいになってしまいますからね」 しかし看護師が常時いるということは安心感につながるはず。「特に、昼間より夜間、何か起きた時に即、電話をかけて呼べる先があるというのは、ご入居者の方にもケアスタッフにとっても必要だと思います。具合の悪い方がいらっしゃる時には大体、昼間のうちから兆候がありますので、夜に備え、ドクターにあらかじめ指示をいただくことにしています」 吉開さんは10年間、訪問看護、訪問診療に携わってきたベテランです。ケアスタッフを後方支援、何もないことが一番嬉しいです。樹齢30年以上の立派な桜がある中庭。平日午前中は、近くの保育園の子供たちが遊びに来る。お正月は子供たちと一緒に餅つき、卒園時は歌をプレゼントしてくれる。この中庭はオープンスペースで、近所の人の憩いの場に。す。看護マネージャー吉開照枝さん「ここでは生活の上でリハビリしていますから、介護度が高い寝たきりの方も、30分でも起きていただいて、歌を歌う席に同席していただくなど、レクリエーションに参加していただきます。体調が悪くない限り、少しでも五感を刺激する。声が出なかった方が毎日の刺激でお話ができるようになる、車椅子の方が歩行器で歩けるようになるなど成果も見受けられます」 一番ドキッとするのはどんなことでしょう。「お部屋での転倒です。高齢者はどうしても骨折しやすいので、報告を聞くとドキッとします。個室の床はフローリングですが、クッションが効いていて柔らかな仕様になっています。それでもやはり心配」 薬の管理も大きな仕事。薬局と連携をとり、処方日を決めて薬を管理。量も多く、ミスは許されません。「投薬はケアスタッフがするので、ミスがなく申し送れるよう、神経を使います。何事もケアスタッフとの連携が大切なので、さらに連携を強めていきたい。今でも一緒に申し送りを聞き、情報を共有していますが、ケアの部分でもっと一緒にやれたらというのがこれからの課題。全体がよりスキルアップできるように頑張りたいです」こ

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