つなぐ通信 vol.03 2013秋号
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33TSU NA GU TSUSHIN ホーム長の丸山聖且さん。以前、訪問介護に携わっていた経験から、入居者の方やそのご家族の気持ちに寄り添うサービスを目指している。写真=貝塚 純一 文=三浦 真紀バルコニーでは花や野菜を栽培。入居者の方が手入れすることも。このミニトマトは熟れたら皆で採って、食卓に並ぶ予定。防災対策LPPへの取り組み。左上/水の確保のため、新たに井戸を設置。右上/ガスや電気がなくても調理できるようにかまどを用意。左下/ガソリンの確保が難しいことも視野に入れ、電気自動車を採用。右下/屋上には太陽光パネルを設置。移動式蓄電池も確保。夏バテの時期、流しそうめんで食欲増進 この日の午後のビッグイベントは、夏の風物詩である流しそうめん。入居者の皆さんは楽しみで仕方ないようで、1時間以上前から、会場を出たり入ったり。 「そうめん大好きなの。おいしいのよ!」「食べていく?」と取材陣に声をかけてくださる方々も。4〜5メートルの長さに竹を組み、両側でお箸と麺つゆを持ってスタンバイ。皆さん、流れてくる麺に夢中です。昼食を召し上がっているはずなのに食欲旺盛で、用意された麺がみるみるなくなっていきました。母体のグループ全体で防災対策を万全に 母体であるニチイグループは教育事業でも有名です。その蓄積は社員教育に反映され、職員は26名中、介護福祉士が10名。各自が経験をいかしてスキルアップを図り、大体入社3、4年目で資格をとる職員が多いとか。 また東日本大震災の後、LPP(Life Preservation Plan)という防災対策を進めているそうです。電力、水、食料、調理機器、電気自動車、生活用品、建物対策、スタッフの保護、防災訓練と、平常時から災害時に備えて装備。こちらのニチイホームでも太陽光パネルを屋上に設置。非常時に医療的なニーズのある方のための電力を確保しています。実際、震災時の停電により、エレベーターが使えない、食事を提供できないなどのケースがあり、そのあたりもフォローできる体制を整えている最中です。もちろん、ニチイホームを始め、ニチイグループや協力会社との協力体制は大手ならではの心強いシステムといえるでしょう。東京都三鷹市介護付有料老人ホーム「ニチイホーム三鷹II番館」東京都三鷹市中原2-10-1data皆でワイワイ、イベント性が高いと食が進む。 「夏はどうしても食欲が落ちやすいので、こういうレクリエーションで雰囲気を盛り上げることで、量をお召し上がりいただくという目的もあります」お問い合わせ (株)ニチイケアパレスTEL. 0120-555-800www.nichii-home.jpこはるちゃんが入居者の手をとって、お部屋までご案内。

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