つなぐ通信 vol.03 2013秋号
32/40

32TSU NA GU TSUSHIN 明るくハキハキしたスタッフが揃う。皆、入居者の方とお話しする時間を大切にしているとか。左/小3のこはるちゃんは、以前小学校の交流会で訪れ、楽しかった経験からボランティアを志望。「おばあちゃんたちがひとりでできないことを、一緒にやってお手伝いできたら」とこはるちゃん。右/高校の福祉コースで勉強中のふくよさんは夏休みの課題としてボランティアに参加。「皆さん、とても明るくて楽しい。将来は介護福祉士になりたいです」。入居後、元気になって自宅に戻った方も これは、なるべく部屋に独りきりにならないようにというスタッフたちの心遣いから。介護度は平均2.0程度。なるべく多くの人と接し、社会的で刺激のある生活をすることで、介護予防にもなるといわれます。 「ご自宅に住まわれて、鬱病の症状が出ていたり無気力になっていたり、他者との関わりが非常に少なかった方が多住み慣れた自宅に近い生活環境をいですね。そういう方はこのホームにご入居されると、とても明るく元気になられます。家族でない第三者の目に触れることで、ご本人がしっかりしなければと思われるのでしょうか。ここ3年間で、介護が必要だった方がご入居後、とてもお元気になられてご自宅に戻られた方が4名いらっしゃいました。皆さん、介護が必要になったらまた戻ってきますとおっしゃられて。このようなケースはとてもご家族に喜ばれますし、現場で介護をしている私たちスタッフにとっても嬉しいこと。社会貢献できていると実感できます」 丸山さんご自身、以前は訪問介護を手掛け、この施設のホーム長になって約3年半。 「ご家庭での介護、ホームでの介護、どちらの状況もわかりますので、なるべくご自宅に近い生活環境をホームの中でも作りたいと心がけています」。 ホームではさまざまなレクリエーションが企画されている他、時には可愛らしいお客様も。取材日は夏休み中ということもあり、小4、高1のボランティアの女の子が訪れて、入居者の方を手伝いつつ、楽しそうにお喋りしていました。うつ

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です